評価:4
今までα6500とSEL1670Zを色んなところに連れ出して撮影してきました。
撮影した写真も溜まってきたので、使用感や気に入った点などを含めてご紹介したいと思います。キットレンズのSELP1650との違いにも触れていますので、αシリーズの次のレンズを検討しているかたに是非読んでいただきたいです。
SEL1670Z 基本仕様
まずは、レンズの主なスペックを表にまとめてみました。
正式名称 | Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS |
焦点距離 | 16-70mm (35mm換算 24-105mm) |
開放F値 | F4 |
手振れ補正 | あり |
サイズ | 最大径:66.6mm x 長さ:75mm |
重量 | 308g |
フィルター径 | 55mm |
最短撮影距離 | 0.35m |
最大撮影倍率 | 0.23倍 |
F4通しで広角24mm~中望遠105mmまでをカバーしつつ、手振れ補正機能が内蔵されたレンズです。
ツァイスレンズならではの高いコントラストと、ズーム全域で優れた周辺解像度をかなえた高性能標準ズームレンズです。さらにツァイス独自の「T*(ティースター)コーティング」により、画質低下の原因となるフレアやゴーストを最小限に抑え、忠実な色再現と抜けの良い描写を実現しています。
公式HPより
SONY EマウントのAPS-C版で、ツァイス銘が付いている唯一の標準ズームレンズです。
パンケーキズームレンズのSELP1650からのステップアップで検討される方が多いレンズになっています。
SEL1670Zの外観
ツァイス独特、ツヤのある金属外装でひんやりと高級感があります。
この質感が好きでツァイスのレンズを買う人もいるはず。
持っていると作りの良さを感じられて、所有欲も満たされます。
70mmまでズームすると、このように鏡胴が伸びます。
逆さにしたときにも、ズームが勝手に伸びたり縮んだりはしません。
SEL1670Zをα6500につけたサイズ感
α6500にSEL1670Zをつけてみました。
この組み合わせで750g程度と多少ずっしりとしますが、バランスが良いのでとても持ちやすく感じます。
α6500 + SEL1670Zレンズ正面から見るとT*マークがきらりと光っていてかっこいいです。
手元から見た感じで撮ってみました。
α6000シリーズだと、ボディとのバランスはかなり良いです。
SELP1650との比較
SONYにはSELP1650というキットレンズにもなっているコンパクトなズームレンズがあります。SEL1670Zとは違い、電動ズームを搭載してめちゃめちゃコンパクトなレンズになっていて、ぼくもお気に入りのレンズです。
両者のスペックの違いを表にまとめてみました。
SELP1650 | SEL1670Z | |
焦点距離(35mm換算) | 16-50mm(24-75mm) | 16-70mm(24-105mm) |
開放F値 | F3.5-5.6 | 全域F4 |
手振れ補正 | あり | あり |
重量 | 116g | 308g |
価格 | 約28,000円前後 | 約7万円台前半 |
目立った違いとして、焦点距離が50→70になっています。
35mm換算で75mmまでから105mmまで望遠が伸びていることになります。
この30mmの違いは使ってみると全然違います。
ズームを伸ばすことで、1歩2歩近づくくらい被写体を大きく写すことができてとっても便利です。
次に、開放F値が変動F3.5-5.6がF4通しとなっています。
これは広角24mmから105mmまですべての焦点距離でF4で撮れるということで、高級ズームレンズの証の一つでもあります。
SELP1650はキットレンズにもなっているくらいで、かなりリーズナブルな値段です。
それに比べると、SEL1670Zはなかなか高価なズームレンズになっています。
そのため、購入にはかなり悩む人も多いと思います。
それぞれのレンズで、どのような人におすすめしたいかざっくりまとめてみました。
- 1ランク上の描写を求める人
- 手動ズーム、F4通しの使い勝手が欲しい人
- 1本でなんでもこなしたい人
- かっこいいツァイスが大好きな人
- とにかくコンパクトで機材を軽くしたい人
- 手軽に撮れる、最初の1本を探している人
- 安いレンズが欲しい人
レンズ描写について
いままでスナップや人物を撮ってきて感じたのは、「すっきりとした描写が心地いい」という印象です。
実はこのレンズ、口コミサイトではマイナス評価がよく見られます。
7万円を超えるツァイスのF4通しのズームレンズ。この価格とツァイスというブランドからかなりの描写を期待する人が多くて、マイナス評価をよくみかけるのかな?と思いました。
個人的な感想としては、高品質な外装、スッと合うAF速度、F4通し、フレアやゴーストの少なさで言うと、この価格になることも納得をしています。
今まで撮影してきた作例を載せていってみますね。
スナップ
夜のスナップ
夜の暗いときにでもF4通しは助かります。
手振れ補正付きも相まって、わずかな明かりでもブレずにきれいに撮ることができます。
ポートレート
ここからは、プロのフリー被写体であるクロギタロウ(@taroimo0629)さんをポートレートした写真を数枚載せてみます。
24mm~105mmまでの焦点距離があると、引きで撮ることも寄りで撮ることも簡単です。
さらにF4通しのため、ある程度のボケを作ることも可能です。
ブツ撮りにも
最短撮影距離が0.35m、最大撮影倍率が0.23倍とあるため、このようなブツ撮りにも活用することができます。
テーブルフォトにも役立つので、1本持っておくと何にでも使える便利なレンズです。
SEL1670Zの機能面
安心の手振れ補正付き
レンズに手振れ補正が付いているため、エントリー機のα5100や、α6000、α6300での夜間スナップにも使えます。
軽いボディに合わせて、軽快に撮影するのにおすすめです。
換算24mm始まりという広角が嬉しい
標準ズームで28mm始まりのものもありますが、広角での4mmは大きいと感じます。
広い風景を広々と撮影したり、狭い室内で広く撮影するのにおすすめです。
テーブルフォトにも十分使える
ブツ撮りにも使えるので、こういったカフェでのテーブルフォトにも一役かってくれます。
なんでもこなせる1本を求める人におすすめ
日常的に簡単に使えて、手振れも気にせず使えるというのは、とってもありがたい1本です。
そして、いざという本気撮影にも十分使える実力も持っています。
キットレンズの次の1本にもおすすめしたいレンズです。
α6500におすすめの機材選び一覧
SONYのαシリーズに興味がある方にぜひ見てもらいたいです。
コメント
コメント一覧 (3件)
16-50/2.8は活用していない感じですか?
使い勝手やっぱり良くないのかな…。
現在、標準ズームは3本所持してまして。
SELP1650を日常的に使用、コンパクトで汎用性の高いSEL1670Zを遠出する際に使用、F2.8通しのSAL1650は広島市内での取材やイベント撮影で使用。
というように自分の中で使い分けております。
SAL1650も作例を溜めていってますので、今後レビューを書いていけたらなと思っております!
返信ありがとうございます。
楽しみにしてます♪