ZEISSから2014年に発売されている「Loxia 2/50」というMFレンズをしばらく使ってみて、これはとてもいいなと感じたので今回レビューしてみます。α7Ⅳと合わせて使っているのですがめちゃめちゃ気に入りました。作例を多数掲載しているので少しでも参考になれば嬉しいです。
長いので気になるところまで読み飛ばしてね
ZEISS Loxia 2/50
ZEISS Loxia 2/50は開放F2.0で焦点距離50mmのMF(マニュアルフォーカス)レンズになります。
AFレンズはもちろん便利ですがMFレンズにも利点はあって、AFレンズに比べて小型で画質も良くしやすい点、ピント位置を自分でコントロールしやすい点がパッと思いつきます。
当レンズを使うまではAFが売りのSONY機にMFレンズってどうなんだろうって思っていました。しかし、しばらく使ってみるとすぐにこのレンズに惚れ込んでしまいました。
何がいいってとにかく写し出される絵がいいんです。
後で作例をたくさん載せていますが、ヌメっとした湿気を感じさせる質感表現が非常に気に入りました。しっかり解像もして収差を感じないヌケのいい描写に加えて、光と影の描写も素晴らしいなと感じました。
レンズスペック
正式名称 | Loxia 2/50 |
焦点距離 | 50mm (APS-Cで使うと75mm) |
F値 | f/2.0 ~ f/22 |
手振れ補正 | なし |
サイズ | 最大径 62.1 x 59.2 mm |
重量 | 320g |
フィルター径 | 52mm |
絞り羽根 | 10枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 1 : 6.9 |
発売日 | 2014年10月24日 |
価格 | 約9~10万円(記事公開時) |
メーカーサイト | ケンコートキナー詳細ページ ZEISS詳細ページ |
最短撮影距離が0.45mと、あまり寄れませんが少し離れたところから解放で撮るテーブルフォトは立体感が出ていい感じになります!
52mmのレンズフィルターも合わせて購入
付属品
付属品はレンズフード、レンズキャップになります。
重量
レンズ本体が311g、レンズフードやレンズキャップが48g、合わせると359gという重量になります。
ソニー純正のSEL55F18Zが280gなので、AFレンズよりも重くはなっていますがずっしりとした金属外装でかなり高級感のあるレンズに仕上がっています。
フードをつけた見た目がめちゃめちゃかっこいい!
外観と操作性
レンズ外観
レンズだけではなく、フードまでも金属のひんやりした質感が最高です。
特にフードをつけた外観がとてもかっこいいなと思い、普段はフードを好んでつけないのですがLoxiaはフードをいつもつけて使っています。
マウント部に青いシーリング
マウント部は防滴のためのゴムのシーリングがされています。ZEISSの青色が鮮やかです。
マウント部に絞りリングのクリック感をなくすための調整ネジもあります。
このシーリングのせいでカメラに取り付けるのが若干きついなと感じました。個体差かもしれませんが。
操作感
まず、フォーカスリングも絞りリングの回し具合もどちらもしっとりとスムーズです。ピントを合わせたい場所にスッと合わせることができます。
マイナスポイントとしては、絞りリングがレンズとフラットなデザインのために、絞りリングがどこにあるのか手触りだけで把握するのが若干わかりづらいなと感じました。写真撮影するときはクリック感がある設定にしたほうがやはり使いやすいなと思いました。
α7 IVに装着した外観
α7Ⅳに取り付けてみたところを撮ってみました。重心はボディの方にあるのでハンドリングは良好。斜めから見た時のフードにあるZEISSマークがかっこいい・・・
ちなみに、シャッターボタン近くにあるC2のファンクションボタンに「ピント拡大」機能を割り当てています。
ロマン溢れるルックスをしていますよね!
作例
それではスナップ写真多めですが作例をご紹介します。F2解放はあまり使っていなく、F5.6あたりを好きでよく使っていたと思います。澱みのないスッキリした写りで個人的にはかなり気に入っています。
ZEISS Loxia 2/50 レビューまとめ
Loxia 2/50を使って一番の驚いた点はやはり出てくる絵が素晴らしいというところです。今まで色々とレンズを使ってきましたが、Loxiaのようなしっとりと重みのある描写は今までなかなか出会ったことがありません。
MFでピントを合わせるのに時間はかかりますが、その分、被写体とゆっくりと向き合う時間ができた気がします。水平垂直を出したり、もっといいアングルはないかと考える時間も生まれた気がします。
また、シャッターボタンを半押しにした時にフォーカスが動かないので、一度ピント位置を決めた後にシャッタータイミングを待つことが容易になり、ストリートスナップで街ゆく人の位置を合わせたりすることが楽しくなりました。
Eマウント用なので、EXIFがしっかり残るのも嬉しいポイントです。
MFレンズでちょっととっつきにくいなぁと思われる方もいると思いますが、この素晴らしい描写力は一度味わうとこればっかり使いたくなるほどです。少しでも気になったって方がいると嬉しいです。
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