評価:4
SONYの撒き餌レンズと呼ばれている『SEL50F18F』というレンズ。手を出しやすい価格なのですが、AFの遅さなど気になる点があって評価の低めなこのレンズ。
それでも良いところもあるので、1度使ってみるのも楽しいですよっていう紹介をさせてください。

良いところもあるし気になるところもあるけど、活躍する1本。
FE 50mm F1.8 SEL50F18Fのスペックと特徴
SEL50F18Fはフルサイズ向けのレンズですが、APS-Cで使うと75mmという使いやすい中望遠となるのでα6500,α6600などの手ブレ補正内蔵のカメラにもぴったりです。
気になるスペックをざっくりと見ていきます。
正式名称 | FE 50mm F1.8 SEL50F18F |
焦点距離 | 50mm (APS-Cで使うと75mm) |
開放F値 | F1.8 |
手振れ補正 | なし |
サイズ | 最大径 68.6 mm x 長さ 59.5 mm |
重量 | 186g |
フィルター径 | 49mm |
絞り羽 | 7枚 |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.14倍 |
発売日 | 2016年4月28日 |
価格 | 約25,000円(記事作成時の最安値) |
付属品 | レンズフード ALC-SH116 フロントキャップ ALC-F49S |
焦点距離が50mmはいわゆる標準レンズと呼ばれています。標準レンズというのは、人の目で見ている画角に近いということで、汎用性が高くて使い勝手の良い焦点距離です。
F1.8という明るい単焦点レンズですので、背景がボケて印象的な表現も期待できます。
次は外観を見ていきましょう。
FE 50mm F1.8 SEL50F18Fの外観
外観はボタンや絞り環など何もなく、ピントリングのみの簡素な作りです。質感はさらさらとプラスチック感は強めですがとっても軽いです。


α7Sとの組み合わせ
フルサイズF1.8レンズとしてはかなりコンパクトです。
初代α7シリーズに付けるとめっちゃ取り回ししやすいです。


α6500との組み合わせ
APS-Cに付けると75mmとなります。レンズの中央のみ使うので、かなり良い写りだと感じます。


SEL50F18Fの良いところ
軽い
初代α7シリーズに付けると、SEL50F18(186g) + α7S(489g)で675gという軽さです。
グリップをつまむ感じでも余裕です。


F1.8という明るさ
F1.8あると室内でも手ブレ補正無しで全然余裕です。
α7Sの高感度と組み合わせるとビタッと止まります。ただ、周辺減光はあります。


開放で撮った写真は、なんだかこってりした写りになる気がします。
フルサイズのレンズにしては安い
記事執筆時、価格ドットコムで見ると最安は2万5千円くらいでした。
SONY純正のフルサイズのレンズでは一番安いので、フルサイズでボケ感を楽しみたいならちょうどいい1本かなって思います。
気になる点
AFが遅い
SEL50F18Fの一番の弱点はAFだと思います。動き回る子供を撮るときにフォーカスが間に合わないことも多いです。
こんなぼけぼけの写真もけっこう残してしまうことになります。ただ、少しくらいならこんな写真があっても楽しいかもと思って残しています。


ボケはレモン形(それほど気にしてない)
気になる人は気になるかもですが、ボケはこんな感じにレモン形です。高いレンズじゃないので全然大目に見ることができるかなって思います。


AFが遅い(2回目)
でもやっぱりAF遅いのが気になっちゃうんですよねー。
のんびりスナップする程度ならいいのですが、子供のいい表情や仕草を撮り逃しちゃうと悲しくなります。
ただ、(体感的な話なのですが)AF-Cを使えば、(なぜか)AFの遅さが改善される気がしていますので気になる方はやってみてください。
SEL50F18Fで撮った作例
α7S + SEL50F18の写真
50mmじゃないと撮れないっていうものはないですが、普段のスナップに大活躍しています。最短撮影距離は45cmとテーブルフォトにもちょうどいいです。










































こちらの記事もα7S + SEL50F18で撮っています






α6500 + SEL50F18Fで撮った写真
参考に、α6500(APS-C機)で撮った写真も載せてみます。α7Sを買う前にこの組み合わせでけっこう撮っていました。












レンズの中心のみを使っているので、均一性の高いきれいな写りになってる気がします。
こちらの記事もα6500 + SEL50F18で撮っています


情報まとめ
メーカーサイト
各レビューサイト
なんだかんだ、手軽に使えるフルサイズ単焦点レンズとしておすすめできる
このレンズの評価って実は「AF遅すぎ」「ボケがきたない」「フォーカスうるさい」といった安かろう悪かろうという評価がよく見られます。
でも、実際に使ってみると軽くて取り回しのしやすい明るいレンズという印象が強かったです。
ただ、野鳥撮り、スポーツ撮り、レース撮りなどのAFスピードが必要な撮影には不向きです。そこはご注意を!
値段も安く、2万円台で買える明るいレンズということで、標準レンズ欲しいな~ボカした写真撮ってみたいな~って悩んでいる方は、ぜひ1度買って使ってみてほしいです。



手軽に使えてよき!
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