評価:5
2020年3月13日にSONY純正のフルサイズ用レンズ『FE 20mm F1.8 G SEL20F18G』が発売されました。
最近のソニーEマウントはコンパクトで優秀な広角レンズが揃ってきているので、このレンズが気になっている方も多いのではないでしょうか。
まだ発売されて間もないですが、実際に使ってみた印象を紹介させてください!
FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gのスペックと特徴
まずは簡単にスペックをまとめてみました。
373gというのはフルサイズでF1.8大口径レンズとしてはかなり軽量に仕上がっているなという印象です。
焦点距離20mmというのは、フルサイズでは超広角ですが、APS-Cで使用すると30mmという準広角な画角になります。iPhoneなどのスマホと同じような画角ですので、慣れている方が多いのではないでしょうか。
正式名称 | FE 20mm F1.8 G SEL20F18G |
焦点距離 | 20mm (APS-Cで使用すると約30mm) |
開放F値 | F1.8 |
手振れ補正 | なし |
サイズ | 最大径 73.5mm x 長さ 84.7 mm |
重量 | 373g |
フィルター径 | 67mm |
絞り羽 | 9枚 |
最短撮影距離 | 0.19m(AF時)、0.18m(MF時) |
最大撮影倍率 | 0.20(AF時)、0.22(MF時) |
価格 | 114,000円(記事作成時の最安値) |
付属品 | レンズフード ALC-SH162 フロントキャップ ALC-F67S リアキャップ ALC-R1EM |
それでは早速、詳しく見ていきましょう。
FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gの外観
絞り環がカッコいい
SONY EマウントのレンズではGレンズ、GMレンズに絞り環が搭載されていて、これがめっちゃカッコいいんです。そしてなにより物理的に絞り(F値)が見えるのは便利です。
α7Sに装着した見た目
α7S(489g) + SEL20F18G(373g)で862g。フルサイズ機とフルサイズF1.8大口径レンズの組み合わせとは思えないほどコンパクトな組み合わせです。
手に持って見てもフロントヘビーにならず、ボディ側に重心が来て持ちやすいです。α7Ⅱやα7Ⅲだともっと持ちやすそうです。
次にフードを装着してみました。フードは小柄なので、付けても大仰にならずに良い感じです。
大きさ比較
まずは、APS-C機のα6500 + SEL35F18というコンパクトな組み合わせと比較してみました。α7Sはフルサイズ機ですが、この組み合わせだとAPS-Cに比べても若干大きい程度で、それほど大きすぎるという印象はありません。
よくここまでの小型軽量のレンズができたなと感心。ソニーさんさすがですね。
次は、レンズ単体とGRⅢというコンデジとなんとなく比較してみました。長さはほぼ一緒です(この比較に何の意味があるかは謎w)
iPhone8よりもコンデジよりも小さい!(コンパクトさを表現したかった)
ボタンやスイッチ類
「フォーカスホールドボタン」「AF/MF切り替えスイッチ」「クリック感ON/OFFスイッチ」がレンズ本体に付いています。
フォーカスホールドボタンにはカスタムキーとして好きな機能を一つ割り当てることができます。瞳AF機能を割り当てて、ボタンを押したときに瞳にフォーカスするという使い方もありだと思います。
FE 20mm F1.8 G SEL20F18Gの良いところ
最短撮影距離0.19mで広角マクロ的な写真を撮れる
最短撮影距離がAF時は0.19mで、MF時は0.18mとかなり寄れるレンズになっています。フルサイズだとかなりピントが薄いので、絞らないと物撮りではピントがどこにあるかわからなくなってしまいます笑
これだけ最短撮影距離が短いと、カフェやレストランでテーブルフォトに重宝しそう。
玉ボケめちゃキレイ
なんの気無しに、ソフトクリームをF1.8開放で撮ってみたら、後ろの玉ボケがまんまるでスムースなボケなのが驚きでした。これならどんどん開放でボカして撮ってみたくなります。
周辺画質の低下が少ない
超広角となると、四隅が流れて画質低下がひどかったりするのですが、SEL20F18Gの周辺画質はなかなか優秀だと感じました。
川原の石だらけの写真でも四隅はなかなかではないでしょうか。
逆光耐性良い感じ
太陽を思いっきり入れて写してみましたがゴースト少なめ。絵がネムくなったりも少ないと思います。
気になる点
周辺減光やや多い
現像時に調整すれば消えるんですけど、気になる方は気になるかもしれませんが周辺減光はやや多めです。モノクロにするととっても雰囲気が出て面白くなります(後の作例で載せてみました)
個人的には調整すればいいかなって程度なので気にしません。
超広角としては周辺減光仕方ない
家族で公園や観光に行ってきた写真
20mmという超広角なので子供撮りに最適とは言えませんが、週末に公園や観光に行った際に撮ってみました。
目で見るよりも空が広く写って気持ちがいいです。
おおお、めっちゃ広い。
透明感、かわいい・・・
これとか、けっこう近くに寄って撮ったと思ったのに、こんなに離れてるんだ・・・ってなった1枚。パースがついていて面白い感じになりました。
20mm超広角でもF1.8開放だとこんなにボケる例。
さくら餅美味しかった。
作例
散歩ついでに何枚か写真を撮ってみましたので、作例として載せてみます。
スナップ写真
光源の入れ方によっては若干ゴーストが発生していますが、20mmのダイナミックな画角はスナップにも丁度いいというか楽しかったです。ほんとシャープな写りしてます。
モノクロ写真
SEL20F18Gとモノクロってめっちゃ雰囲気いいですね。GR21という広角フィルムカメラを使ってるみたいな感覚でした。シャープですし、良いトーンになってるなという印象。
モノクロ広角スナップおすすめです!
建築写真もちょっとだけ
シャープだし、四隅までしっかり写るし、歪曲少ないし、建築写真がめちゃめちゃ楽しいです。今回は手持ちで撮っただけですが、三脚立てて長秒露光で撮ったら面白い写真が撮れそうな予感でした。
これはモノクロまでいかず、セレン調な仕上げにしてみました。
室内写真
20mmの広角となると室内写真で活躍します。F1.8という明るさなので、暗い室内でもブレにくいです。
奥行き感を出しやすいので、ダイナミックな写真が撮りやすいです。
α6400,α6500,α6600などのAPS-C機にも便利に使える
フルサイズ用のレンズですが、APS-Cで使うと30mmという準広角な画角となります。
見た目カッコいい
コンパクトなα6500とも相性バッチリです。
ハンドリングしやすいサイズ感
α6500(453g) + SEL20F18G(373g)で826g・・・あれ、α7Sとたいして変わらない。α7Sの軽さすごいな笑
APS-C機でもピントうすうす
F1.8となるとAPS-Cでもこの通りです。APS-C用のF1.8よりピント薄い気がするけど気のせい?ちょっと知識不足でそのあたりはわかりません。。。
Eマウントはレンズが使い回せるので2度美味しいのが美味しい。
情報まとめ
メーカーサイト
各レビューサイト
- SONY(ソニー) SEL20F18G FE 20mm F1.8 G 実写レビュー | フォトヨドバシ
- KASYAPA | 578:直感的に思い通りの高画質な写真が撮れる『SONY FE 20mm F1.8 G』 | SONY
レビュー動画など
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レンズと合わせて用意したいアクセサリー
フィルター径が67mmのレンズフィルター用意しておきましょ。
さいごに
いやぁ、SEL20F18G楽しいなぁ。
超広角って用途が限られて敬遠されがちかもしれませんが、開放からシャープでF1.8という大口径を生かした撮影は、日常の写真でも使える印象でした。
周辺減光が気になるかもしれませんが、それをうまく表現として使えたときは気持ちがいいですよ。
とくにモノクロやスナップ写真との相性が良いですし、カフェ撮影や建築写真にも活躍すること間違いなしの1本です。
VLogにも良さそう。
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