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【SAMYANG AF 12mm F2 Xレビュー】純正には無い明るい超広角単焦点レンズ!軽量コンパクトで新しい選択肢になる1本。

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SAMYANG(サムヤン)からSONY Eマウント向けに発売されていた「AF 12mm F2」がFUJIFILM Xマウント向けに発売されました。純正にはラインナップされていないスペックのレンズなので気になっている方もいるのではないでしょうか。スナップ撮影や旅行写真に使い勝手のいいレンズになっていますので、詳しくレビューしてみたいと思います。

当記事はKenko Tokina(ケンコー・トキナー)様よりレンズを提供頂いてレビューを書いております。

長いので気になるところまで読み飛ばしてね

目次

SAMYANG AF 12mm F2 X

FUJIFILM Xマウントのサードパーティレンズも徐々に増えてきましたね(AFレンズの話)。Tokinaのatx-mシリーズ、Tamron、Viltrox、そして今回はSAMYANGから。

特に純正にラインナップされていないスペックのレンズがありがたいなと個人的には思っていて、それでいうと当レンズの12mmのF2というスペックのレンズは純正ではラインナップされていないので個人的にかなり嬉しいです。

よこっち

新デザインになって見た目がシンプルになったのが嬉しいポイントです!

レンズスペック

正式名称AF 12mm F2
焦点距離12mm (APS-Cで使うと18mm)
開放F値F2
手振れ補正なし
サイズ最大径 70 x 59.2 mm
重量213g(今回の実測では211gでした)
フィルター径62mm
絞り羽根7枚
最短撮影距離0.19m
最大撮影倍率約0.09倍
発売日2021年 6月25日
価格約5万6千円(記事公開時)
メーカーサイトメーカー製品情報ページ

62mmのフィルターもあわせて購入

付属品や同梱品

同梱品
  • レンズ
  • ハードケース
  • フード
  • フロントキャップ / リアキャップ
  • 保証書 / 説明書類

付属品のレンズケースがこちら。丸っこくてかわいいハードケースになっています。

キャップ類がこちら。

重量

レンズ自体の重量が211gで、フードやキャップすべて込みで242gとなりました。

ちなみに、愛用しているX-E4との組み合わせでは596gでした。

よこっち

指でつまんでも軽々持てる重さでびっくりです。

外観と操作性

SAMYANGレンズの旧デザインは赤い環がかなり主張していて好き嫌いが分かれるデザインでしたが、デザインが一新されてかなりシンプルになりました。

赤い環はというと無くなってはいないんですけどレンズ前面の奥まった位置に引っ込んで悪目立ちしなくなりました。斜めから見るとうっすら見えますが、落ち着いた色になってFUJIFILMのカメラにも似合うルックスではないでしょうか。

鏡筒の外装はプラスチッキーな質感でお世辞にも良いとは言えませんが、その分軽量化に繋がっているのかなと感じます。

X-E4と並べてもサードパーティっぽさは薄いですよね。こうやって見るとかなりシンプルで好印象です。

サイズ感

サイズはこんな感じです。フードを着けているので若干大きく感じますがレンズ自体は「最大径 70 x 59.2 mm」となっています。

フードの装着

フォーカスについて

AFについてはX-E4で使っている分には非常に快適。スナップ用途ではフォーカスが迷うこともありません。

MFについては、フォーカスリングはスムーズで特に問題は感じませんでした(あまり使わない…)

X-E4に装着

次にX-E4に装着した外観です。

赤い環については、正面や横から見ても見えませんし、このように斜めからじゃないと見えないのであまり気になりません。

レンズの右側にメーカーロゴがありますが、控えめで良いなと感じました。

見た目的にはかなりシンプルなので、クラシカルなデザインのFUJIFILMのカメラと合わせても違和感は少ないと思いました。

絞りによるボケ・解像度・収差など

歪曲収差・周辺減光・解像度

歪曲収差を確認するためにタイル壁を撮影してみました。スナップを撮っているときには気にならなかったのですが、こうやって見ると「たる型」の歪曲が分かります。

周辺減光を判断するのにはちょっと不向きな画像になってしまったのですが、減光してはいるけどあまり気にならない程度といった印象です。そもそも現像で改善できるので周辺減光はあまり気にしなくていいかなとは思っています。

解像度も開放から十分といったところで、F2.8やF4まで絞るだけでかなり解像している印象です。

F2
F4
F8
F2.8
F5.6
F11

写りについて

タイルをわざわざ撮るようなことをすると歪曲収差を感じたのですが、スナップ写真や観光写真のようなラフな撮影ならほとんど気になりません。1枚目のようにまっすぐなものを撮ってよく見ると分かる程度です。

1枚目の写真はF5.6まで絞っているのですが画面全体ですっきりきりっとした写りで良いなぁと感じます。

当レンズを使っていて特に良いなぁと感じたのが光の描写と、ガラスなどの反射物のヌメッとした描写です。ハイライトが粘るような写りと影のコントラストが良くてFUJIFILMのカメラと相性がいいなと感じました。

逆光

最新のレンズとしては逆光で撮った時のゴーストやフレアの発生はまあまあ発生する印象。フードを付けっぱなしにして太陽の位置を調整する必要があるかなと思いますが、フードの見た目もいいしコンパクトなので、ぜひ付けっぱなしにするのをオススメします。

作例

いつもは23、35、90mmの焦点距離でスナップすることが多いので、初めは12mmという広角で撮ると広すぎて何を撮ればいいのか迷ってしまいました。でも、パースが効いた絵が気持ちよくてすぐに慣れました。光と影の描写や、すっきりくっきりした写りが好きな人に刺さってもらえると嬉しいです。

まとめ

色々と細かい点も書いてきましたが、いつも目に入ってくる光景よりも広く写るのが新鮮で広角スナップ撮影がとても楽しいなと感じさせてくれるレンズでした。

建築物をまっすぐ歪み無く撮る必要がある場合は歪曲収差が気になるかと思いますが、スナップや旅行などラフに撮るのにぴったりです。自撮りやVLOGに使うのにも良い画角です。

軽量コンパクトなので旅行にもう1本持っていくのもとってもオススメ。

旅行時には特に観光スポットの風景、寺院などの建築物、ホテルの室内などを写すのに使ってみてほしいです。標準ズームが16mm(フルサイズ換算24mm)始まりのものが多くなっているので、12mm(フルサイズ換算18mm)で撮るとみんなとちょっと違うかっこいい写真が撮れますよ。

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