そもそも感光って?
感光というのは、カメラのどこかから光が漏れて入ることで、フィルムに赤い光が映り込んでしまうことを言います。
こんな感じの写真を見たことはないでしょうか?
どこかレトロで、デジタルには無い雰囲気じゃないですか?
でも、実はこれデジタルカメラで撮ってLightroomで現像した写真なんです。
今回は、こういった感光した写真をLightroomで現像する手順をご紹介してみたいと思います。
簡単なので、ぜひやってみてくださいね。
Lightroomで「感光」させる方法
Lightroomで感光させるために「段階フィルター」「円形フィルター」を使用します。
他にも良い方法があるかもしれませんが、個人的なやり方を紹介していきます。
最初に、これが元画像です。
段階フィルターを使って感光させる
①1段階目の感光
まず、現像ペインの段階フィルターをクリックして、だいたいの位置と幅を参考にドラッグしてください。
次にパラメータを設定します。
それぞれの値は以下を参考にしてみてください。
- 色温度:40
- 色かぶり補正:80
- 露光量:0.40
- ハイライト:-30
- シャドウ:50
- 明瞭度:-20
- 彩度:50
このような、感光したときのような光を何層か分けて作って、不規則な感光を表現していきます。
②2段階目の感光
段階フィルターの「新規」を選択して、だいたいの位置と幅を参考にドラッグしてください。
この時、ちょっと斜めにすると不規則感が出ます。
次にパラメータを設定します。
それぞれの値は以下を参考にしてみてください。
※先ほどよりも色を濃い目にしてみます。
- 色温度:80
- 色かぶり補正:80
- ハイライト:-30
- シャドウ:40
③3段階目の感光
②と同じように、段階フィルターの「新規」を選択して、だいたいの位置と幅を参考にドラッグしてください。
この時も、斜めに角度をつけて不規則感を出します。
パラメータ設定はこんな感じです。
①②よりも明るく白飛びさせると、いい感じになります。
- 露光量:1.00
- コントラスト:15
- ハイライト:20
- 彩度:-20
上記①~③でできた写真がこちらです。
なんとなく感光した写真に仕上がったと思いませんか?
パっと見で少し弱いなと思い、もっと赤い光にするために微調整を行ってみます。
④調整する
2つ目の段階フィルターをクリックして、カラーパレットから赤色をプラスしてみました。
3つ目の段階フィルターをクリックして、カラーパレットから黄色をプラスしてみました。
これで好みの色に調整できます。
円形フィルターを使って感光させる
円形フィルターも段階フィルターと使い方は似ています。
円形フィルターをクリックして、感光させたい位置を選択します。
ここで注意してもらいたいのが「反転」にチェックを入れてください。
チェックを入れないと、円の外側に色が付いてしまいます。
パラメータ設定はこんな感じです。
- 色温度:40
- 色かぶり補正:80
- 露光量:0.40
- ハイライト:-30
- シャドウ:50
- 明瞭度:-20
- 彩度:50
- カラー:オレンジ
同様に、円形フィルターを使って好きに感光させてみました。
不規則な感光写真っぽくなりました!
プリセットに登録が便利
この現像を毎回やろうとすると面倒なので、プリセットに登録するのがおススメです。
プリセット欄の+マークから「プリセットを作成」を選びます。
プリセット名を付けて「段階フィルター」「円形フィルター」のチェックを忘れずにつけてください!
これで、プリセットを選ぶだけで感光表現を写真に取り入れることができます。
1種類だと面白味が無いので、いろんな人の感光写真を参考に何種類も作ってプリセット登録してみましょう。
例えば、Lomographyのサイトも参考になりますよ。
Lomography – ライトリーク(光漏れ)を作り出そう
VSCOで、さらにフィルムっぽさを出してみたり
VSCOのプリセットを使うことで、さらにフィルムっぽさを出すことができました。
今はパソコン用のVSCOは配布されていないので、スマホのVSCOを使ってみましょう。
作例
他にも、感光プリセットを作ってみたので、作例として紹介します。
円形フィルターを使って、アクセントになる感光を作るとグッと不規則な感じが出せると思います。
思い切って全体を感光させたりするのも楽しそうです。
もっといっぱい感光プリセット作りたい!
さいごに
Lightroomで感光を表現する方法のご紹介でした。
フィルム写真の楽しみのひとつである感光写真ですが、デジタルでもここまで仕上げることができました。
いろんな感光写真を見て、感光のパターンを作り出していくのも楽しいと思います。
ぜひ、独自の感光プリセットを作ってみましょう!
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