本記事ではBenQのLEDモバイルプロジェクター「GV30」をレビューしています。
明るさ300ルーメンで解像度はHD(720p)で2.5時間バッテリーを搭載しているので、好きな部屋に持ち運んで大画面の映像を楽しむことができます。本体は135°の角度調整が可能で天井投影も簡単に楽しめます。
Andoroid TVが搭載されていWi-Fi環境があればPrime VideoやYouTubeを見ることができます。映画や動画を手軽に大画面で見たい方に特にオススメしたいです。
- コードレスで好きな場所に設置できる手軽さ
- スピーカーの音質が想像以上に良かった
BenQ GV30の概要
BenQ GV30は2021年10月12日に発売されました。白い外観に黄色いレザーストラップがワンポイントになっているデザインがかわいいLEDモバイルプロジェクターです。
「いつでも、どこでも、映画や音楽が楽しめる寝転びプロジェクター」というコンセプト通り、気軽にどこでも楽しめるオススメのモバイルプロジェクターになっています。
スペック
輝度(ANSIルーメン) | 300ルーメン |
コントラスト比 | 100,000:1 |
スピーカー | 2.1 チャンネルチャンバースピーカー 4Wx2 & 8W (ウーファー) |
投写方式 | 単板DLP方式 |
解像度 | HD (1280 x 720 ピクセル) |
Rec.709カバー率 | 97% |
台形補正 | 自動垂直±40 度 |
投影サイズ | 30~100インチ |
無線LAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
耐落下衝撃耐性 | 70cm |
公式ページ | GV30製品ページ |
重量
重量は台座を含めて約1.8kg、本体のみだと約1.6kg。ずしっと重みを感じますが、重たくて動かしたくないほどではなく気軽に持ち運びができる重量かなと思います。70cmの耐落下衝撃耐性があるのでレザーストラップを持った状態で落ちても壊れにくい頑丈さもあります。
付属品・同梱品
箱を開けるとハードケースがあって、その中に付属品一式がすっぽりと納まっています。持ち運びができるモバイルプロジェクターなので、電源コードや台座など一式が一つのケースに収納できて便利だなと思いました。
我が家ではベランダに持っていって壁に映し出して使うことが多いのでハードケースは重宝しています。部屋を移動させたり、外に持ち出して使うっていう方はありがたいですね。
- 電源アダプタ
- 電源ケーブル(プラグ3種類)
- 台座
- BenQ HDMIドングル(Android TVドングル)
- リモコン(単4電池付き)
- 説明書/クイックスタートガイド/保証書
インターフェース・ポート部
本体側面には4つのポートがあります。
- HDMI
- USB Type-C(PD対応)
- オーディオジャック
- 電源(DC IN)
これだけのポートがあれば、活用方法はとても広がります。iOS、MacOS、Android、Windowsのデバイスもワイヤレス接続でコンテンツやファイルを映し出すことも可能です。
- BDレコーダーを繋げて映画や録画したテレビを映す
- Switchやゲーム機を繋げて大画面でゲームをする
- ノートPCを繋げてNetflixやパワポを映す
- スマホ内の写真や動画を映す(ワイヤレス)
本体上部にあるボタン部がこちらの4つとシンプルです。Bluetooth接続でのスピーカーモードは映像を映し出さずに音だけが出るモードになっています。
BenQ GV30のかわいらしい外観
グッドデザイン賞2021受賞しているというGV30の外観を見ていきましょう。
全体が白く丸いフォルムに本体上部にある革製のストラップがアクセントになっています。表面はさらさらと触り心地が良く、側面にスピーカーの穴が空いています。
いろんな角度からも見てみましょう。
通常は台座に乗せて使用しますが、底面部に三脚穴があるので三脚に乗せたりマウントアームなどを使って好きな場所に設置することもできそうです。
ラックなどに出しっぱなしてもインテリアになりそうな外観です。
どこでもシアターになるモバイルプロジェクター
GV30はモバイルプロジェクターというだけあって持ち運びがほんとに楽で、設置場所を問わずに映画や動画を大画面で映し出すことができます。
2.5時間バッテリー搭載で、オートフォーカスや自動で垂直台形調整を行ってくれるので、どこに置いてもすぐきれいな映像が見られるのはこんなに楽しいのかと感じました。
オートフォーカス&自動垂直台形調整
オートフォーカス(自動ピント調節)
GV30の位置を変えたり動いてしまうとピントが合わなくなったときに、リモコンのオートフォーカスボタンをポチっとおせば自動でピントを合わせてくれます。
※オートフォーカスボタン:リモコンの一番上の真ん中のボタン
自動垂直台形調整
オートフォーカスは前後位置を変えたときに使いますが、自動垂直台形調整は本体を回転させたりして角度が変わって画面が台形になったときに使います。こちらもリモコンで自動か手動かを選んで調整することができます。
※自動垂直台形調整ボタン:リモコンの一番右上のボタン
300ルーメンで720p解像度
ルーメンは明るさの単位で、数字が大きいほど明るくなります。300ルーメンというのは明るい部屋の中では映像が白く見えにくいので、ある程度暗い空間での視聴向けといったスペックになります。例えば、昼間でもカーテンを閉めた室内ならきれいに見えますし、逆に夜に室内灯を点けた室内では見えにくいかなといった感じです。
据え置き型のホームプロジェクターになると一つ上の解像度であるFullHD(1080p)以上のものがありますが、100インチまでの映像なら720pで十分楽しめることができます。
解像度や明るさを求めるなら据え置き型のホームプロジェクターを、手軽に楽しみたいならモバイルプロジェクターをといった具合にしっかり差別化ができているなと感じました。ホームプロジェクターのように映像の綺麗さを求めると配線や置き場所を考えないといけなくて、小さい子供がいるマンション暮らしの我が家ではちょっと難しいのでGV30がベストに感じます。
2.5時間バッテリーで持ち運び自由
GV30はバッテリー内蔵で2.5時間使用することができます。
2.5時間といったら約映画1本分です。プロジェクターで映画を見ようと思ったときにわざわざコンセントをつなげる必要がないというのは気が楽です。もしバッテリーが足りなくなったらPD(Power Delivery)対応のモバイルバッテリーで給電しながら使用できます。
初夏〜秋の夜は外が気持ちいいので、ベランダに持ち出して夫婦で少しずつ映画を楽しんでいます。イヤホンジャックがあるので周りに音をもらさずにシアター感覚を楽しめるのは最高の時間です。
ファンや動作音も小さめ
動作中の音をアプリで計測してみました。外の音などの環境音もあるので正確なものではありませんが、これだけ近くに置いても30~40dBくらいでした。これは「静かな住宅街」レベルとありますが、映画を見ている最中に動作音が気になることは一切ありませんでした。
天井など自由な角度に投影できるプロジェクター
最大135°の角度まで調整可能
GV30の丸い本体には理由があって、台座に乗せた状態スライドさせることで最大135°の角度調整をすることができます。
レンズを正面に向けてソファに座って動画や映画を見たり、回転させて上向きにすることで簡単に天井に投影することができます。
レンズを正面に向ければ壁に投影でき、レンズを上向きにすれば天井に簡単に投影できます。
寝室でベッドに横になりながら見たり、ソファで寝転がって見ることが簡単にできます。
2.1chのスピーカー内蔵・Bluetooth対応
Bluetooth接続してモバイルスピーカーとしても使える
GV30は4W×2と8Wウーファーの3基のスピーカー搭載されており、Bluetooth接続してモバイルスピーカーとしても使うことができます。音質もいいので、プロジェクターとして使わないときにはモバイルスピーカーとして使うことができるのは便利です。
見た目がかわいいので出しっぱなしでいいかも
Android TV 9.0内蔵でYouTubeやAmazon Primeなどを手軽に楽しめる
GV30はBenQ HDMIドングルを差し込むことでAndroid TVを使用することができます。YouTubeやAmazon Primeのアプリは最初からインストールされているので、すぐに動画を楽しむことができます!まずは以下の手順でBenQ HDMIドングルを設置しましょう。
BenQ HDMIドングルの設置方法
付属のオレンジのピックで側面パネルを開けていきます。最初は少し怖いのですが思い切って差し込んでも大丈夫です!
側面パネル内にHDMIポートがあるので差し込めば完成です。簡単!
Netflixの視聴方法
BenQ GV30でNetflixを見るときの注意点
GV30にはYouTubeやAmazon Primeなど、AndroidTVでインストールできる動画アプリで視聴が可能なのですが、Netflixは著作権保護のポリシーの変更のため直接視聴することができません。
ただ、GV30でNetflixを視聴するときは2つの方法があるのでご安心を。
1.ノートパソコンのChromeブラウザを使ってワイヤレスキャストする
GV30とノートパソコンの両方が同じ無線ネットワークに接続していることを確認して、Chromeブラウザのアプリを起動してからキャストします。
Chromeブラウザ右上にあるメニュー→キャスト→GV30(設定した名前)を選びます。
2.PCとケーブル接続(HDMI/USB Type-C)
MacBook AirとGV30をUSB Type-Cケーブルで繋げることで映像を映し出すことができます(例:YouTube)
ノートPCとのワイヤレス接続がめっちゃ便利です
実際に使ってみた感想
GV30は使ってみてかなり満足度が高いプロジェクターでした。
一番気に入っているのは「手軽に持ち運べてどこでも楽しめる」ことです。角度調整も自在ですし、オートフォーカスや自動垂直台形調整で手間もかかりません。バッテリー内蔵でいつでも気軽に使えるのが最高なんですよね。
他にもスペックだけではない魅力がGV30にはあります。
iPhoneの子供写真や動画をすぐ映せて最高
とくにお子さんがいる家庭では、ワイヤレスで子供の写真や動画を大画面で映して楽しめます。iPhoneならAirPlayで接続も一瞬です。かわいい我が子の動画を家族みんなで見るなんて最高です!
音質が想像以上に良い
スピーカーなんですけど、正直おまけ程度かなぁとあまり期待はしていなかったのですが(すみません)、実際に聞いてみると重低音もしっかり感じられるし声もクリアに聞こえるしで想像以上に良かったです。
解像度は1080pが欲しいと思ったけど、720pで十分すぎました
スペックを求めるとFullHD(1080p)や4Kがあるので、720pだと物足りないかなぁと思っていたのですが、720pで全然十分でした。もちろん4Kだと美麗な映像が映し出されるんでしょうけど、そうなると据え置きで電源を確保してスクリーンも…となると我が家では難しいです。
子供がいてマンションでプロジェクターなんて無理だ…と思っていたのですが、LEDモバイルプロジェクターGV30はベストな商品でした。
軽くて2.5時間バッテリー内蔵なのでベランダや庭に持ち運んで使うのも手軽
持ち運びが簡単なので、一戸建ての方はお庭で映画を見ることもできると思いますし、我が家ではベランダで映画を見るのにも使ってみました。
これから夏から秋にかけて、涼しい夜にお酒を飲みながらベランダシアターというも良いですね。
BenQ GV30レビューまとめ
GV30は個人的には大満足なモバイルプロジェクターでした。最後に気に入った点や少し気になる点をまとめてみます。
- 気軽に持ち運べてプロジェクターで見るハードルが無い
- 天井投影できるのがほんとに楽しい(ソファで寝そべって見ています)
- 操作性やレスポンスが良くてストレスなく楽しめる
- プロジェクターぽくない丸いフォルムがかわいい
- Netflixをメインで見たい人はアプリから直接見れないのは面倒かも(これはもう仕方ない点ですが…)
妻とお酒を飲みながら気軽に映画を楽しめる最高のプロジェクターでした!
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